著作権を保有しているのにキャラクターの商標登録をする必要があるか?

著作権は著作物を創作した瞬間から自然と権利が発生します。何の届け出も必要ありません。一方で商標権は特許庁に出願し、登録しなければ権利は発生しません。特別な状況下でない限り、キャラクターを考案すれば自動的に自分が著作権者になります。この後、商標も登録した方がいいのか、まず2つの権利にどんな違いがあるのかという点から見てみましょう。

一般に、著作権はその表現を保護するもの、商標権は市場における商品やサービスの識別標識の使用権利を保護するものになります。著作権は、キャラクターであればその見た目や特徴などが該当します。たとえばキャラクター名が「にゃんこ」であったとして、同じ名前のキャラクターがほかにいたとしても著作権違反であるとそれだけでは言われることはないでしょう。たとえば名前が同じで見た目がそっくりであれば表現を真似したとして著作権違反となる可能性が高くなります。

対して商標権は登録時に文字、ロゴマークなど権利の対象がしっかりと指定されています。特定の文字列、ロゴマークが登録されれば、他者は商標権者の許諾なしに使用することができません。反対に言えば、登録商標を侵害してしまった場合、知らなかったでは済まされません。「にゃんこ」が登録商標であれば、勝手に使うことは許されないのです。

著作権は創作であれば偶然の重複と判断される範囲において、他者とある程度似ているものを作ったとしても、真似する意図がなかったのであれば侵害とはみなされません。自分のキャラクターと同じ名前の似たキャラクターが作られても、相手が故意でなければ、自分の権利が侵害されたという主張が通じないこともあります。

また、権利の保護期間も、著作権は著作者の死後50年などと国によって決まっています。商標は10年ごとに何度でも更新可能で、維持に費用もかかります。加えて、商標は市場で使用することが前提なので、非営利の個人使用では意味がありません。

2つの権利は対象範囲や保護の仕方、目的などで特徴が分かれます。しっかり多角的に自分のキャラクターを保護したいのであれば、商標登録も視野に入れた方がいいでしょう。

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